ルワンダへの想い

ミヨベ村にて
ひとつひとつ、ミシンで手作り

 物乞いをして最低限の食事でその日暮らし。
 現実逃避に地酒を飲んで、空腹や辛さを一瞬忘れる。
 どうせ、私たちは、、、
 歴史的に虐げられたルワンダで希望を見出せなかった。
 そんな大人たちに出会いました。

 夫の転勤がきっかけでアフリカ3カ国約6年滞在。
 滞在中に国際NGO・NPOの活動に参加しました。
 ルワンダのミヨべ村で、「職業訓練」と「働いて暮らすこと」を考えるワークショップを繰り返したところ、大人たちの変化を目の当たりにしました。
 親が自分の技術で働いてお金を得ることで、子どもの身なりを整えるようになり、子どもは学校に通う喜びを知りました。
 働いて暮らす生活を知って、尊厳を持って生きることに気づいたのです。

 日本に帰国して育児をしながら現在、私ができることは、ママ友でもあるルワンダのお母さんたちと仕事で繋がり続けること。
 だから、INSHUTIの商品は全てMADE in RWANDAです。

ルワンダを知っていますか?

 ルワンダと聞くと、アフリカ大陸のどこかにある国?くらいしか思い浮かばない方も多いのではないでしょうか。
 そこでまずは、私たちINSHUTIのふるさとであるルワンダについて、簡単にご紹介させていただきます!

ルワンダ国旗

面積は九州より少し小さい

             出典:外務省

 ルワンダは、アフリカ大陸の中央~東部に位置する内陸国。
 日本からは、乗り継ぎにもよりますが飛行機で約18~21時間で行くことができます。

 赤道から近く暑いイメージがあるかもしれませんが、標高が高いため湿度が低く、気温も14度~27度と、非常に過ごしやすい気候です。

 現地で使用されている言語はなんと4つ!
 母国語といえるルワンダ語、ベルギーによる統治時代を経たことによるフランス語、そして英語、スワヒリ語です。

ロゴにもマウンテンゴリラ
希少なブルボン種の栽培が可能
手作業による豆の選別

出典:在ルワンダ日本国大使館

 ルワンダには現在、3つの国立公園があり、美しい自然環境とともにゾウやキリン、マウンテンゴリラなども見られます。
 主要産業であるコーヒーは、近年ではタリーズコーヒー、スターバックスやドトールコーヒーなどの大手コーヒー会社も買い付けに訪れており、日本でも流通してきています。

 1994年に発生したルワンダ大虐殺という重い過去を背負いながら、今ルワンダは「アフリカの奇跡」といわれるように、高い経済成長率、低い犯罪率、女性議員割合は世界一という著しい発展を遂げています。
 しかしその一方で、地方ではまだまだ生活環境が十分ではなく、衛生的な水や日々の食べ物に困る生活をしている人々がいるのも現状です。

共に生きること

 INSHUTI(インシュティ)とは、ルワンダ語で「ともだち」という意味です。
 その名のとおり私たちは、ルワンダの人々と友達でありたいと思っています。
 NGO、NPOでの経験を通して、彼女たちをサポートするには様々なカタチがあると知りました。
 職業訓練の機会を提供することや、寄付を募ることもその例で、とても重要なことです。
 そしてそれらを知ったうえで考えに考え、出した答えが、ビジネスパートナーとして「共に生きる」というカタチでした。

 ビジネスパートナーというとドライな印象もあるかもしれませんが、フェアな関係を築くことができる形でもあり、そのフェアな関係性というものは、人と人が友達になるうえでの大前提だと思うのです。

 INSHUTIの商品が皆さんの手に届くまでには、多くのルワンダの人々が関わります。
 現地で生地を扱う人たち、それを縫製する人たち…
 私たちが目指すのは、このINSHUTIの活動がルワンダの人々の雇用を生み、それが継続される仕組みをつくること=共に生きていくことです。
 そしてその先にいつか、お互いに友達だと言い合える日が来ることを願っています。

 貧困などの社会問題の解決に向けて、私たちにどんなことができるのか。
 これからも考え続けていきたいですし、若い世代の人たちにも問いかけていきたいと思っています。
 その一環として、学校で講演をさせていただいたり、高校生とのコラボレーション企画として、マルシェでの共同販売や商品開発にも取り組んでいます。

高校生とオンラインで打ち合わせ
高校にて講演会

代表プロフィール