メラブのストーリー
メラブは1966年にブルンジで9人兄弟の末っ子として生まれました。
当時のブルンジはルワンダと同様に、フツ族とツチ族が争っており、牧師をしていたメラブの父は殺害されてしまいました。 ※現在は民族を示す証明書を廃止しています
ブルンジ人の母は、子供たちを連れて、父の故郷のルワンダに行く決断をしました。
ルワンダに移ったあと、生活は大変苦しいものとなり、母は教会の掃除をしてなんとか子供たちを食べさせようとしました。子供たちは小学校までしか通えません。
ジェノサイドが始まると、ツチ族の母は狙われます。近所の人たちがRPFがジェノサイドを終結させるまで、母を隠してくれ、フツ族の父を持つメラブら子供たちは生き残ることができました。
1995年、メラブは結婚しましたが、子供はできませんでした。夫は暴力をふるったり、次々と他の女性やその子供を家に連れてくるようになりました。
毎日メラブは泣いて暮らし、ついに離婚を決断します。離婚後、元夫はメラブを殺そうと探しました。元夫は逮捕されましたが、現在は刑務所から出ており、メラブは恐怖の中暮らさざるを得ません。
9人いた兄弟のうち、5人は病気で亡くなり、今は4人しか残っていません。
現在彼女は一生懸命に働き、貯金に努めています。
一人暮らしをしながら、毎日KOMERAに通って働いています。KOMERAに来ると、メラブは一人ではありません。
KOMERAの若い女性たちを娘と呼び、幸せが感じられます。メラブが病気になれば、同僚たちが家に来て、洗濯や掃除をしてくれます。メラブは、仕事と多くのサポートを提供してくれるKOMERAにとても感謝しています。