Mahoroプロジェクトについて
INSHUTIの活動についてお話しすると、よくこんな質問をいただきます。
「ルワンダで寄付活動をしているのですか?」
もちろん、世界には支援が必要な場面があります。
けれど私がルワンダで多くの人たちと出会う中で感じたのは、人を支える方法は、必ずしも「寄付」だけではないということでした。

【ルワンダで学んだこと】
私はルワンダで約3年間生活をしていた間に、たくさんのルワンダ人の友人ができました。
また、NPOのボランティアとして関わる中で、多くのことを学びました。
その中で強く感じたのは、
尊厳を持って生きることが、人として生きる希望につながる
ということでした。

どんな状況の中にあっても、自分の力で働き、誰かの役に立ち、社会の一員として生きていく。
その姿には、人としての強さと誇りがありました。
【INSHUTIのはじまりと課題】
帰国してからも、ルワンダで出会った人たちの顔が何度も思い浮かびました。
遠く離れた日本から、どうすればその人たちに寄り添い続けることができるのだろう。
そんな想いから生まれたのが、INSHUTIというアパレルブランドです。

今年 3 月 1 日で 5 年目に入った INSHUTI の活動は、ルワンダのものづくりや仕事の機会を広げていくという意味で、とてもソーシャルな取り組みでもあります。
けれど私たちはNPOやNGOという組織の形をとっていません。
そのため、社会活動を支援する多くの助成金や補助金の制度では、対象外になってしまうことが少なくありません。
活動の内容としては社会的な取り組みであっても、制度上の枠組みに当てはまらないため、活動への助成を受けることが難しいという現実があります。

INSHUTIでは様々な観点から、人に対する寄付を募ることはしていません。
しかし、活動を継続していくためにはプロジェクトを支える仕組みが必要だと考えています。
そこには、INSHUTIと共にものづくりをする現地の人たちが、本人の努力や能力の問題ではなく、生まれた場所や家庭の状況、社会の仕組みなど、自分では選ぶことのできない条件によって圧倒的に不利な環境の中で、教育を受ける機会が十分に得られなかったという背景があります。

その影響の大きさは、テイラーさん一人一人の家を訪ねる中で見えてきた現実です。
【教育格差という現実】
ものづくりの現場では、新しい商品を作るときやサンプルをやり直すときなど、さまざまなコミュニケーションが必要になります。

基本的には英語でやり取りをしていますが、話し言葉だけでなく、書き言葉、図や絵での説明、立体的な構造の説明、動画での補足など、さまざまな工夫を重ねながら伝えています。
一度説明したことも、何度も確認を重ねる必要があります。
それは、その人の能力が低いからではありません。
教育や経験の機会が十分に得られなかったことが原因です。
一つ一つアルファベットを読んでもらうと、スラスラと読めないこともあります。
言葉の意味や定義を正確に理解できていないこともあります。

世界の貧困や経済格差の背景には教育格差があります。
そしてその教育格差は、そのまま雇用のチャンスがないことにつながっていきます。
だからこそ、こうした機会を得られなかった人たちに仕事の機会を生み出していくことは、誰も取り残さない社会を実現することにつながると私は信じています。
時間をかけて丁寧に伝えること。何度も確認を重ねながら一緒に進んでいくこと。
それが共に寄り添って生きるという実践だと思っています。

【Mahoroプロジェクト】
Mahoro プロジェクトはINSHUTIの活動を継続していくために生まれた、ブランドサポーターの仕組みです。

Mahoro(マホロ)とは、キニヤルワンダ語で希望や平和を意味する言葉です。
INSHUTIは、誰かに直接お金を渡す“寄付”ではなく、ものづくりの仕組みそのものを育てることで、ルワンダの作り手たちの仕事と収入を生み出すことを大切にしています。
その一方で、この仕組みを続けていくためには、事業を支えるための継続的な支え(寄付)が必要です。
このプロジェクトの中で生まれたのがMahoroドールです。

Mahoroドールや商品購入を通じた支援は、次のものづくりへとつながり、仕事と循環を生み出していきます。
【Mahoroドール】
ルワンダでは、多くの人たちがそれぞれの技術を活かしてものづくりをしています。
布を縫う人。
デザインを考える人。
丁寧に仕上げていく人。

その手の中で、一つひとつの作品が形になっていきます。
Mahoroドールも、そんなものづくりの力から生まれた小さな存在です。
一つひとつ手作りのため、同じものはひとつもありません。
表情や布の組み合わせもそれぞれ違い、小さな個性があります。

Mahoroドールは、誰かを助けるためのものではなく、一緒に未来をつくっていくための小さなシンボルです。
【小さな希望の種】
Mahoroプロジェクトは、世界の中ではとても小さな取り組みかもしれません。
けれど、小さな一歩が重なることで未来は少しずつ変わっていくのだと思います。
遠く離れた場所にいる人たちが、ものづくりを通してつながり、そのつながりの中から希望や平和が生まれていく。
INSHUTIという言葉には「友だち」という意味があります。
助ける人と助けられる人ではなく、友だちとして隣に立つこと。
INSHUTIはこれからも、ルワンダの友だちとともに小さな希望の種を育てていきたいと思っています。
Mahoroプロジェクトは、遠く離れた場所にいる友だち同士が、未来を一緒につくっていくプロジェクトです。
ぜひ、ご賛同いただける方は一緒に参加してください!
【How to join】
ご参加いただく方法はいくつかあります。
① INSHUTIの商品を手に取ること

INSHUTIの服や小物は、ルワンダの作り手たちの仕事によって生まれています。
商品が選ばれることは、その先にあるものづくりの仕事を支えることにつながります。
② Mahoroドールを迎えること

Mahoroドールは、ルワンダの作り手たちの手によって生まれた人形です。
表情や布の組み合わせが一つひとつ違い、同じものはありません。
このドールには通常版と、プロジェクトを応援する“Support Edition”があります。
Support Editionには、ルワンダのものづくりの現場やそれに寄り添うINSHUTIの活動を支えるための寄付が含まれています。
誰かを助けるという関係ではなく、友だちとして未来を支え合う。
そんな気持ちで参加していただけたら嬉しいです。
③ この活動を誰かに伝えること
SNSで紹介したり、友人との会話で話題にしていただくだけでも、遠く離れた場所にいる人たちとのつながりは少しずつ広がっていきます。
また、もし機会があればルワンダを訪れるスタディプログラムに参加することもできます。

現地の人たちと出会い、ものづくりや暮らしに触れることは、世界の見え方を大きく変える体験になると思います。
Mahoroプロジェクトは、特別な誰かだけが参加できる活動ではありません。
小さな関心や一つの行動から、誰でも参加することができます。
遠く離れた場所にいる友だちと、未来を少しずつつくっていく。
その輪に、あなたも加わっていただけたら嬉しいです。
MahoroドールやINSHUTIの商品は、オンラインショップでもご覧いただけます。
よろしければ、ぜひのぞいてみてください。

