INSHUTIの商品には、様々なストーリーがつまっている!
秋の出店ラッシュを終えて、新たに出逢ったお客様が沢山いらしたので改めてINSHUTIについて簡単にご紹介させてください。
私たちはアフリカ布を使った雑貨・洋服の販売、オーダーの受注を行っているファッションブランドです。
商品の作り手は全てルワンダにいる人たち。
6年のアフリカ生活での様々な体験からこのルワンダ語で“友達”という意味のブランドを立ち上げました。
貧困・戦争という暗く苦しい現実や過去を負っているアフリカの人たち。 貧困に対して解決の一助になれば、と起こしたアクションにより、私は大事な事に気付かせてもらいました。
それは、尊厳を持って生きることがその人を生かすのだということ。
最初は雇用の創出が大切だと取り組んできました。 もちろんそれも、生活を営む上では欠かせません。且つ尊厳のある雇用のあり方で。
そして、更に大事なことは、思いやりをベースにした雇用には、心を癒す力があるということ。 関われる人と関われる範囲でできる限り継続することを目標に取り組んでいます。
そんなKomeraの小さな工房に、この夏INSHUTI専用の棚が登場しました!きっとお金を捻出して棚を注文してくれて、色もちゃんと塗ってありました。 そこには、私がOliveや他から仕入れてきているセレクションの生地がずらりと綺麗に並んでいました。
何も指示をしていないのに、ストックをまとめて管理し指示書も型紙と一緒にきちんと保管してくれています。1番最初の頃の指示書が出てきた時は、Graceと2人で笑いました。 あまりにも稚拙で笑 ど素人。あれは、何年前かな〜。
komeraの中にINSHUTIの棚ができて、さらにはセミオーダーをくださったお客様に常時選んでいただける生地を確保できていることは、3年目にして大きな大きな成長です。
なぜ、私がこの様な推進力を持って進んでこられているのか。それは、今年2月に一緒にルワンダに行ったお友達からの一言が割と大きく影響しています。
2週間の滞在中、別行動の時間もあったのですが私が取引している相手先には一通り同行していて、INSHUTIが商品を発注して店頭でお客様に販売する、 またはセミオーダーを受けてお客様に商品をお届けする、そのサプライチェーンの中に関わっている人、そして間接的に関わっている家族を訪ねる場面に同行してくれました。一人一人と挨拶して、食事を共にしながら語り合って。
帰国して暫くしてから彼女と話す機会に、「優子ちゃんって本当にたくさんの人の人生を変えてるよね。」
って言われたんです。
大きな組織ではないので、私一人の人生でもしルワンダの人に何かできるとしたら、一生かかっても誰かの人生を支えることが出来るかどうか、できたとしてもせいぜい友達の範囲内。それでもそこにポジティブに加担できたらそれで十分だと思って頑張ってきました。
が、日本とルワンダに大きな経済格差があることでINSHUTIが3年継続してくるまでにも多くの人の生活や生き方に良い意味で影響を及ぼしていたのです。
Grace一人をとってみれば、準備段階から含めると長い期間を経て多くのコネクションを繋げてきたことが 彼女の人生を支える柱となっていました。
商品がお客様に届くまで、その旅路の中で支えているものや人生のストーリーがあって、そこに買ってくださる皆さんが繋がって いるのだということを感じてもらえたら嬉しいです。
コーヒー1杯を買う時、日本で飲んでいるコーヒー1杯の価値は置き換えると誰の人生のどんな瞬間になりうるのか。
小さな事業、でも継続させることにはとてつもなくプレシャスな意味があるから。知らない分野も勉強して真摯に取り組んでいきたいです。